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東京五輪は自分をWorld StandardにUpdateするチャンスである。

…………というわけで、私は2020年東京オリンピックパラリンピックを見据えて剃毛した。
世界陰毛の趨勢を観察するに、剃毛はエチケットである、との価値観が欧米社会を中心に定着しつつあり、今後この勢いは強まることこそあれ弱まることなく全世界に広がるのは確実だと判断した私は、剃毛チャンスを伺っていたのだが、東京五輪という世界中の注目が集まるビッグイベントを利用しようと考えついたのである。
剃毛して十日程経つが、一度剃ってしまえば毎日の手入れはそれほど大変ではないし、視覚的にも可愛げがあって気に入っている。みなさんも東京五輪に向けて自身をWorld StandardにUpdateしてみてはいかがでしょうか。

「gee」の意味

疑問を疑問のまま放置していることがある。検索すればすぐに解消できるとわかっていても、ただなんとなく面倒くさいとかで。そんな疑問の一つに「gee」の意味があった。
韓国の女性アイドルグループ少女時代の代表曲のタイトルである。
「gee 意味」で検索してみると、予想通り簡単に「gee」の意味を知ることができた。「gee」はびっくりした時や興奮した時に使う英語の間投詞で、「jesus」が変形したもの。日本語に訳すと「えー?!」とか「うっそー?!」といった感じでしょうか。
しかし「gee」には他にも意味があるようです。原著が1933年に出版されたジョージ・オーウェル作「パリ・ロンドン放浪記」(岩波文庫)小野寺健訳233ページに「現在ロンドンで使われている隠語の一部」として「gee」が取り上げられているからです。

ジー(gee)ーー(gもjも使われる)香具師の仲間で、買うふりをして、売れるように誘う者、サクラ。

とある。さらに次のページには「gee」について考察している。

「ジー」というのはおかしな言葉である。あるいは猟師が獲物に近づくときに姿を隠すための馬形、つまり隠れ馬の意味で、馬の俗語「ジー」からきたのかもしれない。

ベンヴェヌート・チェリーニ

マーク・トウェイン作、村岡花子訳「ハックルベリイ・フィンの冒険」(新潮文庫)371ページに、トム・ソーヤーがハックルベリイ・フィンに向かって言うセリフがある。

いったい、君は本というものを読んだことがないのかい?ーードレイク男爵だとか、カサノヴァだとか、ベンヴェヌート・チェリーニだとか、アンリ四世だとか、そういった英雄の話を一つも読んだことがないのかい?

ここに名前の上がった四人の「英雄」については訳注がついている。ベンヴェヌート・チェリーニについては

一五〇〇ー七一。イタリアの彫刻家、金工家。ルネサンス後期のフィレンツェ派に属し、その波瀾に満ちた生涯を記録した自叙伝を著した

とある。またジョージ・オーウェル作、小野寺健訳「パリ・ロンドン放浪記」(岩波文庫)79〜80ページには次のような記述がある。

ウェイターはご機嫌になって、自分の恋愛沙汰のこと、イタリアで刺した二人の男のこと、うまく兵役を逃れたことなどを話して聞かせた。わかってくればいい奴で、何となく十六世紀イタリアの彫刻家ベンヴェヌート・チェリーニに似ていた。

わたしが今月になって読んだ二冊の本に、立て続けに登場したベンヴェヌート・チェリーニ。いったいどんな人物だったのだろうか?